○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋                 NO.4 山ちゃんの                    人事・総務知恵袋               平成21年8月25日号      ╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○  いつもお世話になっております。  経営者・幹部の方に役立つ、労務の情報第4号を                 送信させていただきます。  このメールは、ご登録下さった方と       私がお会いして名刺を交換させていただいた              大切な方たちにお送りしております。     社会的にも様々な問題が山積している中、             少しでも御社のお力になれれば幸いです。  8月も終わりに近づき、めっきり涼しくなりました。  新型インフルエンザの対策はなさっていますか?  今のうちから真剣に取り組んでいくことをお薦めします!                     パートナーコンサルタンツ                       特定社労士 山岡正義       http://www.p-consultants.jp ○……○……○……○……○……○……○……○……○……○……○……○ 【主な内容】  *「多重派遣」をめぐる労働局の命令事例  *メルマガ読者からの相談事例       [始末書の提出を拒む者への処分について]  *山ちゃんのつぶやき…  *お知らせ ○……○……○……○……○……○……○……○……○……○……○……○ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【「多重派遣」をめぐる労働局の命令事例】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  二重派遣は、A社がその雇用する労働者をB社に派遣し、B社が当該労働者 をさらにC社に派遣することを言います。  B社は、自社が雇用していない労働者を他社(C社)の為に労働に従事 させていることから、労働者派遣の定義に当てはまらず、こうした行為は 職業安定法44条により禁止されています。  今回、福島労働局は、7月16日付で福島県の「アルファ電子」に対し、 人材派遣会社から派遣された労働者を別の会社に派遣していたなどとして、 一カ月間の業務停止命令を出し、同社に労働者を派遣していた人材派遣 会社4社に対しても事業改善命令を出しました。  このところ、あちこちで二重三重派遣事例が出てきており、摘発が 続いています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【メルマガ読者からの相談事例         [始末書の提出を拒む者への処分について] 】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Q:業務命令に違反した社員に、始末書を提出するよう命じましたが、   再三の要請にもかかわらず、始末書を提出しません。   そこで、就業規則に定める何らかの懲戒処分を行いたいのですが、   可能でしょうか? A:懲戒処分として始末書の提出を求めるケースはよくあります。   「譴責」として「始末書を取り、将来を戒める」という精神的な   意味合いの濃いものから、「減給」や「出勤停止」処分の付随的な   ものとして始末書を提出させるものまであります。   懲戒処分としての始末書の提出を、会社側の決めた通り、本人が   任意で行えば問題はありません。   問題が出てくるケースは2つあります。   @本人に提出の意思が無い時。これを強制できるのか?   A強制しないまでも、提出を拒んだ時、懲戒処分が可能か?   現在のところ、@に対しては、多くの裁判例は強制できないとして   います。理由は、個人の良心に係わる問題であるため強制できない   としているのです。   Aについても、懲戒処分が可能とした判例は少数にとどまっています。   これらのことから、、始末書の提出を求めること自体は、直ちに違法   となるものではありませんが、提出拒否した者に対し、それを理由と   した懲戒処分はできないと考えた方が現実的です。   ご質問のケースでは、謝罪や誓約を伴う「始末書」ではなく、違反   行為の顛末や単なる事実の経過を報告させる「顛末書」や「経過   報告書」の提出を求めることをおすすめします。   「顛末書」や「経過報告書」などについては、会社は業務命令の一環   としてこれらの報告書の提出を命じることができます。   但し、この場合でも、「報告書」に自己反省や謝罪などを盛り込む   ことを強制することは、前述のとおり個人の良心の自由に係わる問題   として、現在のところ許されません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【山ちゃんのつぶやき…】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  今回は、日常によくあるケースだなと思い、メルマガ読者のご相談事例 を取り上げました。  「始末書」を書かせることは、いろいろな問題をはらんでいます。 しかし、「顛末書」や「経過報告書」を書かせることは必要なことです。  面倒がらずに、その都度書かせておくことを習慣にしましょう。  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【お知らせ】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●≪労務・人事119番 ≫開設中!!      労務・人事問題は、初期消火が命です。      素早い対応をするためにも、      『特定社労士事務所         パートナーコンサルタンツ』に               お気軽にご相談ください。 ●≪社外のカウンセリングルーム≫の活用を!!     元気な心と体があるからこそ、            充実した職業生活を送れるのです。     「ちょっと心が不調かな…?」と思った初期の段階で、                   気持ちを言葉にしてみませんか。    ご自分の心に耳を澄ませ、言葉にしていく事は        このような社会状況だからこそ、とても大切な作業です。  【経営者の皆様へ…】      メンタルな相談をする場所を確保しておくことは、      従業員さんたちにとって安心の一つとなることと思います。      ぜひ、社外カウンセリングルームをご活用ください。       詳しくはホームページをご覧ください。 ●パワハラ・セクハラなどはデリケートな問題です。   専門の相談員が、内容を丁寧にお伺いします。    ●無料小冊子    ≪山ちゃんの          個別労使紛争防止・解決レッスン≫を                      配布中!!         お手元に置いて、ご活用ください。     ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋    ■ホームページアドレス                   http://www.p-consultants.jp   ■配信先などの変更              下記アドレスまでご連絡ください。                 wakuwaku@p-consultants.jp   ■配信中止の手続き        タイトルに「不要」とお書き上ご返信ください。                  wakuwaku@p-consultants.jp   ■ご意見・ご質問はこちらへ               http://www.p-consultants.jp/                    category/1312949.html   ■『山ちゃんの人事・総務知恵袋』は、              毎月10日と25日に発行しております。 ╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○